安否確認とは、以前見つけた珍樹が無事かどうか再会しに行くこと。9月は安否確認へ行く機会が多かった。なかでも山頂までのルートがたくさんある高尾山は確認に数日かかる。1号路はとくに珍樹が多い。麓から順番に、イノシシ、クマ、カモ、シカ、ゾウ、チーターなどが現れる。まるでサファリパークのよう。イノシシはだいぶ朽ちてきたので、この形を維持できるのもおそらくもってあと一年か。少しハイカーの足で踏まれたようだが、切り株のクマは元気だ。カモに似た枝は、先日の台風の影響か、少し傾いている。ひとつひとつ確認していくと、途中チンパンジーに似た珍樹を新たに発見したりする。再会と新たな出会いが交差する安否確認は楽しい。
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夏休みを中心に9月3日まで行われた国営武蔵丘陵森林公園の「おもしろ珍樹フォトコンテスト」。約1か月という短い開催期間にもかかわらず、40点以上の応募作品があった。最優秀賞、優秀賞、特別賞、珍樹ハンター賞などを選考した結果、私がいいね!と思った珍樹は以下の4点。【写真左/ゾウの横顔】目はもちろん、鼻の穴まである完成度。鼻の曲がり具合も本物のようなしなやかさ。樹皮の色もゾウっぽい。【写真右/コイの滝のぼり】幹の裂け目が、尻尾を下にしたコイの姿に見える。滝のぼりに見立てるとは、見事なイマジネーション。【写真左/キリン】顔の形はあいまいだが、長い首と角でキリンとわかる。プラタナスの樹皮の模様もアミメキ
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アオギリという名前を知ったのは、珍樹ハントを本格的に始めてから。
珍樹がよく見つかる樹木の名を調べたら、それがアオギリだった。
青(緑)色の樹皮、キリのような大きな葉が名の由来。
アオギリは圧倒的に珍樹の発見率が高く、
人間の顔のような模様や形がよく見つかる、人面樹の宝庫である。
ならばと、今から7年くらい前に、山梨県にあるアオギリの群生地へ出かけたことがある。
数多く観察すれば、それだけたくさんの人面樹が見つかると思ったからだ。
しかし山の中で自生する天然のアオギリは、葉や幹が生き生きとして美しかったが、
人面樹の発見率は都
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国営武蔵丘陵森林公園(埼玉県滑川町)の西口ゲートから園内へ向かう階段。
今、その階段の両側の壁に、珍樹の写真を30点以上展示している(下の写真)。
先日イベントの広報活動で、その階段の下に7時間ほどいた。
どんな人たちが珍樹の写真に興味があるのか、合間をぬって人間観察を行ってみる。
階段を上って園内へ向かう人たち。
そのほとんど、いやすべての人が写真を見る気配がない。
みんな珍樹に興味なし!?
目の前にそんな現実を突きつけられ、けっこうショックを受ける。
しかし午後になって園内から階段を下っ
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埼玉県の国営武蔵丘陵森林公園で
「珍樹フォトコンテスト」を開催。
(7月22日(土)〜9月3日(日)まで、子供から大人まで参加自由・無料)
あなたも珍樹ハンターになって、
公園内の樹木を観察。
おもしろい樹木を見つけたら撮影し、
タイトルをつけてインターネットから投稿しよう。
夏休みの自由研究にもぴったり!
森林公園の年間パスポートや、プリンスホテルのチケットなど、
優秀作品には豪華賞品も用意!!
応募サイトはこちら
shinrin-koen
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雨上がり、相棒を探しに高幡不動尊のアジサイ園へ行く。
相棒とは下の珍樹の写真と同じ格好をした本物のカタツムリのこと。
相似形の写真を撮り始めてから、一方を相棒と呼んでいる。
園路に沿ってアジサイを1時間ほど眺めるが、カタツムリはいない。
肩からカメラをかけているので、近くの人に「いい写真が撮れましたか?」と話しかけられる。
もちろんアジサイのこと。花盛りのアジサイ園で、誰もカタツムリだけを撮りにきたとは思うまい。
これは珍樹ハントの時と同じ。
鳥、花、虫など樹木の表情以外にはいっさい見向きもせず、ひたすら珍樹だけを探しているとはみんな思うまい。
カタツムリというと季節柄アジサイにいる
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本日6月10日(土)〜28日(水)まで、国営昭和記念公園にて、
私の珍樹写真約30点と、来園者たちが発見した珍樹の応募写真も展示する
「みんながハントした珍樹」展を開催。
場所は、昭和天皇記念館がある「花みどり文化センター」のギャラリー。
見学無料、時間9:30〜17:00。
お気に入りの応募写真は、
下の写真左から、ニワトリ、ナマケモノ、ダチョウ、紳士の横顔。
ちなみに、ニワトリは約7〜8年前に私が発見したものと同じで、
現在は動物相似形の作品「ハシビロコウ」としてストックしている。
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埼玉県狭山市の智光山公園で珍樹ハント中、本物のシャクトリムシを発見。
日に日に暖かくなって、公園や森ではたくさんの虫が動き始めた。
以前、シャクトリムシに似た珍樹を見つけたことを思い出し、すぐipadでその写真の構図を確認。
よし、相似形の写真を撮ろうと、シャクトリムシを観察し始める。
あの愛嬌ある歩き方で、ケヤキの幹に沿って上を目指すシャクトリムシ。
時刻はもうすぐ12時。
今日のランチは、きっと幹の上部にあるみずみずしい若葉なのだろう。
ipadで珍樹の形を確認しているうちに、どんどんどんどん登ってしまう。
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ワニの相似形を撮影しに、上野動物園の両生爬虫類館に行く。
被写体は、水面から顔を出した右向きのワニの顔。
果たして、本物のワニが珍樹のワニと同じポーズをしてくれるかどうか?
両生爬虫類館には、何種類かのワニがいる。
体の割には目が小さく皮膚がゴツゴツとした大きな顔のイリエワニ、
鼻先がグーンと伸びて口が長く裂かれたマレーガビアルという名のワニ、
ポーズはさておき、まずはなかなか珍樹と同じような顔のワニが見つからない。
しかも水槽のガラスが思った以上に汚く、撮影しにくい。
今回はあきらめて、来週にでも屋外展示も
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国営昭和記念公園のイチョウの幹に現れた水中メガネの珍樹(写真・左)。
珍樹の説明板を設置し、園内で配布される珍樹マップにも記されていた。
その幅60cm以上もあるビッグな水中メガネがなくなった。
先日行われたイベントでチェーンソーアートの素材になってしまったのだ(写真・右)。
倒壊の恐れがある樹木だったようで、徐々に伐採されることは公園から事前に知らされていた。
最終的には、チェーンソーアートの素材になることも。
それでも、見た時はショック!!
珍樹はおもしろい形や模様を発見し、それに名前をつけ、そこに存在価値を
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