記事のアーカイブ

日比谷公園で珍樹イベント

  10月30日(日)まで開催される「日比谷公園ガーデニングショー2016」。 全国都市緑化フェア八王子のブースでは、珍樹探しのイベントも開催中。   さて、園内をぶらぶら。会場の芝生広場にはガーデニングの作品がずらずら。 流木や切り株をアレンジした作品もあり、珍樹が潜んでいないかと興味津々。 なかでも目を引いたのが、都立農業高校の「木星」という作品。 タイトルがいい。木星は樹木の星であるというコンセプトが琴線にふれる。   その後、公園緑地に関する資料を収集する園内にある「東京グリーンアーカイブス」へ。 2階の「みどりの図
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津川さんより、自分の顔!?

  週刊文春に、津川雅彦さんとのツーショット写真が掲載される。 場所は野川公園、樹木はアオギリ。 目のような形が現れるアオギリは人面樹(人間のような顔が現れる樹木)の宝庫で、 野川公園にはそのちょっとした森がある。 私の知るところでは、アオギリの密集度、本数は、 都内の公園では城北中央公園に次いでナンバーワン。 江東区や世田谷区などにはアオギリの並木を見かけるが、 排気ガスにやられて黒ずんだものもあり、あまり元気がない。 それに比べると、野川公園のアオギリは生き生きとしている。 顔の表情もいい、完成度も高い。 よくよく見るとこの顔、津川さん
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非常にケチな道!?

  小山田緑地へ向かう途中、メタセコイア通りにさしかかる。 落葉にはまだ早い。 空は秋晴れ、メタセコイア特有のキラキラ光るような柔らかいグリーンが目にまぶしい。 メタセコイアとラクウショウはとても良く似ている。 見分け方は葉の並び。 メタセコイアが対生でラクウショウが互生だったか、一瞬悩む。 その時、高校生だろうか、前から来る女の子たちが「メタセコイア通り」の表示板を見て、 「めっちゃセコい道ー」「めっちゃセコい道ー」と、声高々に笑いながら連呼する。 座布団、三枚!!  以前私もそう思ったことがあるぞ。  
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待つ間、松の間に、鳥の顔

  ある雑誌の方と珍樹ハントしに野川公園へ。 待ち合わせの時間より早く到着したため、 時間つぶしに近くにあった立派な松の木を眺める。 珍樹の発見率が低い松。 いつもなら見向きもしないが、今回は視点を変え、 幹や枝ではなく、剣山のような葉の中の芽をひとつひとつ覗いてみる。 20近く覗いたところで鳥の横顔にそっくりな芽を発見。 さっそく撮影してみる。急降下しているような鋭い鳥の顔だ。 周りの葉の演出でスピード感も充分。
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穴つながりの珍樹

  前回に引き続き、吉見百穴の話。 あの日は料金を払って入場したものの、 遺跡の横穴には見向きもせず、場内の樹木で珍樹ハント開始。 で、見つけたのが、餌を求めて水面に口を丸く開けた時のコイの顔。 カエデの剪定された痕が時を経てコイの口のような穴になり、 その上に、目のように見える2つの小さな節があって正面から見た顔が成立。 穴の中を懐中電灯で照らしてみたが何もない。 口の部分を触ってみたが、温かくもないし、冷たくもない。 耳をあててみたが何も聞こえない。 つま
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穴よりプラタナス

  過去の写真を整理していて改めて目に留まったアーチ型のプラタナス。 並んだ2本のプラタナスの枝がお互いに手を結びあうかのように仲良くくっついている。 今から約4年前に、埼玉県にある吉見百穴の入り口で撮ったものだ。 観光客はみな吉見百穴のたくさんの横穴が開いた遺跡を前に「不思議ね〜」と言葉を漏らすが、 私には人工的な墓穴よりプラタナスのアーチのほうがよっぽど不思議に思える。 まだ、あるのだろうか。ふと気になって管理事務所へ電話をかけてみる。男の人が出た。 「ありますよ。ただ今は葉に覆われてアーチがよく見えません。 お客さんがいつでも見られるように葉を切
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時とともに、待てバシイ

  とても年季の入った剪定ばさみだ。 取ろうと思ったが動かない。きっと木が成長して枝が太り食い込んだのだろう。 はさみを体の一部にずっとかけられたこの木はいったいどう思っているんだろう。 「植木屋さん、忘れ物だよ。こんなことしやがって」 「おい、キミキミ。落ちてたはさみをオイラにかけていくなよー」 「はさみが食い込んで、去年の暮れから痛い痛い」 いえいえ、このマテバシイの木は、時とともに忍耐強くなる「待てバシイ」。 持ち主を、マッテ、待って、まち続けている。  
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夏のなごりのこんな顔

夏よ、いくないくなとしがみつく。サルも滑り落ちるという名のサルスベリのつるっつるの幹肌に、セミが4匹しがみつき、落下することなく無事脱皮をし、羽ばたいていったセミたちよ。君たちが残していった抜け殻が、なんと顔の形に配置されていたなんて思うまい。それとも4匹みな離れてこれを見て、ジージー、ミンミン、ツクツクボーシとこの奇跡を笑ったか。
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ラクダくんの安否確認→再撮

高尾山のラクダくん。実はある本に掲載するため、写真を撮り直すことに。コンデジで撮った前回の写真は背景がごちゃごちゃして、顔や首の輪郭がいまひとつ見にくかったから。今回は一眼レフの望遠レンズを使用して背景をなるべくぼかし、少しアングルを変え、しかもまわりにある倒木を片づけて撮影した。その一連の行為を見ていた登山者やハイカーが怪訝な顔をする。「何やってんだー」と声をかけてくる人も。「いやいやちょっとラクダを撮ってます」と答えてみる。「暑いから気をつけてねー」。えっ、どういう意味!?...
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