偶然珍樹
2017年03月11日 10:51
昨日の朝日新聞に「偶然短歌」という記事が載っていた。
偶然短歌とは、なにげない文章や風景のなかで、
たまたま5・7・5・7・7となる言葉の響きを見つけ、
不思議な味わいを楽しむ、というもの。
うん!? 何か珍樹を探す行為に似ているぞ。
記事の中にも、珍樹と共通する表現が多い。
例えば、まず見出し。
「日常に潜む偶然短歌」→「日常に潜む偶然珍樹」
「駅名・掲示板・・身近に芸術」→「公園・街路樹・・身近に芸術」
次に、本文。
「新しい概念を与えると、自分を取り巻く世界が違って見えることがある」
一度珍樹の存在を知ると、樹木が違うものに見えてくる。
「日常のなかに潜んでいる“芸術に近いもの”を切り取る行為」
珍樹もまた樹木が織り成す自然の造形美をカメラで切り取る。
「いたるところに数多くの偶然短歌たちは隠れていて、あなたに発見してもらえるのを待ってるはず」
珍樹もそう。身近な公園などに潜んでいて、人知れず会いに来る人たちを待っている。
最後にもうひとつ。
「お箸で皿やコップをたたいてド・レ・ミの音階になったら、“おっ”と思うじゃないですか」とは、
偶然短歌の著者・いなにわ氏の言葉。
まさにたくさんの樹木から珍樹を発見した時と同じ喜びである。
たまたま見た新聞記事に、珍樹と同じような表現を見つけた今回の「偶然珍樹」。
写真は、亀戸中央公園で見つけたウミガメ。地名と同じだった「偶然カメさん」である。