木を見て森も見る
2017年04月05日 09:18
主に幹の模様や枝の形を観察する珍樹ハントでは
とかく「木を見て森を見ず」に落ち入りやすいが、
「木を見て森も見る」を心がけると思わぬ発見がある。
写真(上)は、先日開催された「第6回 流山市おもしろ珍樹フォトコンテスト」の
珍樹ハンター賞になった写真のひとつ。
左にクチバシを向け、右のこんもりした部分が水辺に浮かぶ体に見える、
森全体で鳥の形を表現した「水鳥」の珍樹だ。
青空が水面のように思えるのも、水鳥というタイトルだからこそ。
写真(下)は、以前私が見つけたカメの珍樹である。
珍樹ハントの途中、休憩がてら河川敷の土手で草野球を眺めていた時、
対岸の丘陵に目をやると、森全体が甲羅から首を伸ばし、
右方向にのっしのっしと歩いているような巨大なカメに見えた。
近くで観戦していた親子に、そのことを教えてやる。
息子「ほんとだー。ミドリガメみたい」
父親「パパには、ガメラに見えるぞ」
息子「えっ!? だって緑色のカメだよ」
父親「パパが知ってるガメラは、ああいう山から出てきたんだ」
カメはカメでも、その人の想像の仕方によって、さまざまな意見がある。
珍樹ハントは、そんなところもおもしろい。